ガンバ大阪 Ｊリーグ初制覇
２００５ＪリーグＪ１リーグ戦、ガンバ大阪は13年目にして初のリーグ制覇を果たした。クラブ発足以来のここまでの歩みはサポーターたちにとっては今更、語る必要はないであろう。ただ、その歩んで来た道は決して平坦なものではなかった。あるいはそれは屈辱の歴史であったと言っても良いのかもしれない。
Ｊリーグ発足時の各チームが次々とその歴史に栄冠の文字を刻んでいく中で、ただこのガンバ大阪というチームだけがその2文字とは無縁の存在としてあった。
そして、2005年のシーズン。多くのサポーターたちも選手たちもガンバはクラブ創設以来の最高のチーム力を手にしていることを確信していた。そう、自分たちは栄冠を手にするに値するチームであると。
しかし、このチームには始まりの段階から試練が待ち構えていた。3月5日の万博での開幕戦。まさかの完封負け。その後も負けはしないものの勝ちきれない歯がゆい試合が続いた。
リーグ再開後にガンバの快進撃が始まる。独走状態を続ける鹿島アントラーズの背中が近づいてくる。そして9月2日、第22節終了後ガンバはついに5年ぶりとなるリーグ首位に立つ。
が、再びガンバに試練の時が。10月22日第28節、万博での大分戦。宮本の負傷、長期離脱・・・。それからチームの勢いにかげりが見え始める。
そんな中で迎えたのが11月5日ナビスコカップ決勝戦。ついにガンバにとっての初栄冠の可能性が目の前へと。相手はジェフ。この試合で両チームはまれに見る死闘を繰り広げる。120分でも勝負はつかず、勝敗の行方はＰＫ戦へと。が、女神はガンバに微笑むことはなかった。
その後もガンバは目に見えぬ大きなプレッシャーに苦しめられた。そして最終節を目前にした第33節、長らく守ってきた首位の座をセレッソ大阪へと譲ることになる。
そして迎えた最終戦。私たちはグランドに躍動する選手たちの姿を見る。そう、これが本来のガンバと言うチーム。そした、私たちは見た。選手たちの歓喜の表情と喜びの涙を。そして、私は見た。私の隣にもそれと同じ表情を持つ仲間たちがいることを！
ガンバ大阪の新しい栄冠の歴史が始まる．．．。
|
